電磁場の方程式

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電磁場の方程式

ローレンツゲージμAμ=0を採用した共変形式のマクスウェル方程式は、

◻Aμ=ν0jμ

であり、真空中は、

◻Aμ=0

となる。4成分あるが、式の形は質量が無いクライン-ゴルドン方程式と同じとなっている。以下、このローレンツゲージのマクスウェル方程式で電磁場を考える。

電磁場の方程式の解

電磁ポテンシャルAμは、4成分あるので、

Aμ=(VA)=(A0A1A2A3)

のように書ける。ここである特定の波数kの平面波解を4成分ある偏極ベクトルεμ(ε0,ε)を使って

Akμ=εkμakeikxiωkt+εkμakeikx+iωkt

のようにおく。電磁ポテンシャルAμは計測できる物理量なので実数となる。(第一項の複素共役を第二項で足しているので、Aμは実数となっている)

波数の条件

電磁場の方程式の解を、共変形式のマクスウェル方程式◻Aμ=0に代入すれば、

◻Aμ=(t22)Aμ=(ωk2+k2)Aμ=0

となるので、kの条件は、

k2=ω2k2=0

となる。また、ローレンツゲージμAμ=0に代入すれば、

μAμ=(ε0t+ε)akeikxiωkt+(ε0t+ε)akeikx+iωkt=i(ωkε0+kε)akeikxiωkt+i(ωkε0kε)akeikx+iωkt=0

となるので、偏極ベクトルεとの関係は、

kμεμ=kμεμ=0

となる。

更にゲージ変換を実行

さて、ローレンツゲージの電磁場の式を更にゲージ変換して、式の見通しを良くすることを考える。任意の関数χ

◻χ=0

を満たす関数と定義する。するとゲージ変換は、

μAμμAμ=μ(Aμμχ)=μAμ

となるから、ローレンツゲージを更にゲージ変換してもμAμ=0であることは変わらない。χは任意の関数であるから、定義式と波数の条件より、任意の定数α,βを使って、

χ=αeikxiωkt+βeikx+iωkt

としても構わない。すると、電磁場の方程式の解は、ゲージ変換すると、

Aμ=Aμμχ=εμaeikx+εμaeikx(αkμeikx+βkμeikx)=(εμ+αkμ)aeikx+(εμβkμ)aeikx=εμaeikx+εμaeikx

となり、ゲージ変換がεkの定数倍だけ変えることがわかる。ここで、任意の定数α,β

α=ε0k0β=ε0k0

とすれば、A0のゲージ変換後の係数ε0ε0が0となるので、ローレンツゲージの電磁場の式のまま、A0を常に0とすることができる。これは、

μAμ=0+A=0

であるから、A0=0と固定されたクーロンゲージとも言える。

偏極ベクトル

A0が常に0であっても、ローレンゲージの電磁場の方程式であるから、先ほど求めた波数と偏極ベクトルの関係式は常に成り立ち、ε0ε0が0なので、

kε=kε=0

となる。このことは、波の方向kに対して、垂直平面に偏極ベクトルがあることを表している。4つの自由度があるように見えたが、実際は2つの自由度しか無いのがわかる。例えば、波の方向kをz軸方向にとれば、

ε1μ=(0100),ε2μ=(0010)

とすることが出来る。したがって、電磁場の方程式の解は、

Aμ=d3k(2π)32λ=1,2(ελ,kμaλ,keikxiωkt+ελ,kμaλ,keikx+iωkt)

となる。

ローレンツ不変性

A0を常に0としたことで、ローレンツ不変性が明白でなくなる。この問題は、場を量子化する際にもう一度考える。

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